クイックスタートガイド(日本語)
日本語に関していえば、Llama 3 Eratoは弊社のモデルの中で圧倒的に優れたモデルです。そこで、日本語で物語を書くための設定方法について簡単にご説明したいと思います。
現在、テキスト生成ツールのUIはまだ大部分が英語のみの表記です。このため、このガイドのスクリーンショットも英語のUIになっています。UIを翻訳するためにブラウザ上で翻訳ソフトを使用するとランダムにクラッシュする場合がありますのでご注意ください。
まず、右サイドバーを開き、モデルをEratoに設定します(Opusティアのサブスクリプションが必要です)。
次に、プリセットを「小説家」に設定します。
画面中央の広いエリアに、自由に物語を入力していくことができます。下の「Send」ボタンを押すと、AIが物語の続きを書き加えます。AIがテキストを追加し終えたら、その文章を好きなように編集してもいいですし、そのまま「Send」をもう一度押してもOKです。
書きたい物語の概要が頭に浮かんでいるなら、冒頭を自分で書き始める代わりに、以下のストーリーヘッダー形式を使用することもできます。
[タイトル:(物語のタイトルを入れます。)]
[ジャンル:(物語の全体的なジャンルを入れます。)]
[タグ:(物語に適用するタグを全角スペース区切りで入れます。)]
[あらすじ:(物語の概略をここに入れることができます。)]
もちろん、この部分は入れなくても大丈夫です。
「タグ」フィールドはどんな内容を入れてもたいてい機能しますが、モデルが理解できるジャンルやタグを知りたいときは、次の例のように、行の最初の部分をプロンプトに入力してみてください。
[ジャンル:
情報を一部だけ加えてみても構いません。
[タグ:異世界
ストーリー欄の内容がこのような形で終わっているとき、「Send」ボタンを押すとモデルは使用可能なタグやジャンルをランダムに提案します。先にタイトルを指定している場合は、その内容に合うようなタグやジャンルを生成します。
例えば、NovelAIのストーリーエディター上ではこのように表示されます。
「Memory」欄の内容は、常に物語の最初に付加されてAIモデルに送られます。AIは一定のテキスト量しか一度に記憶できないため、物語が長くなるほど、AIに覚えていてほしい重要な情報をこの欄に入れておいた方がいいです。
先程プロンプトに入力した括弧付きの情報をこの欄に移して、AIが忘れないようにしてもいいですね。
また、「Memory」欄の内容には最後にアスタリスクを3つ(「***
」)付けることをお勧めします。
「Author's Note」欄は高度な機能です。ここに入力した内容が原因で全体が台無しになってしまうことがあるので、空欄にしておくほうがいいでしょう。
Sendを押すと、Eratoがあなたの物語の続きを書きます。デフォルトの色設定をお使いであれば、プロンプトのテキストは薄い黄色、AIが書いたテキストは白、あなたが追加したテキストは青、AIのテキストを編集した箇所は薄いピンクで表示されます。
また、「Editor Token Probabilities」トグルを有効にすると、AIが生成したテキストの背景が色づけされます。この色は、AIがそのテキストを選んだときの確信度を示しています。クリックすると別の選択肢を選ぶことができ、それに従ってAIが続きを再生成します。
チャットの設定
このセクションでは、NovelAIのより高度な機能を使って、基本的なチャットボット式シナリオを設定します。
先程と同様に、タイトル、ジャンル、タグの括弧付きフィールドを使用できます。その下に、次の形式でチャット参加者を追加できます。
[入室:(登場人物の名前)]
どんな形式を使いたいかをAIに示すために、少なくともチャットの最初の行の冒頭も加えることをお勧めします。今回の例では以下とします。
勇者武志>「
「>」の代わりに「:」などの文字や全角スペース「 」を使用することもできますが、できるだけ他と重複しない記号にしたほうが次のステップが楽になります。
チャットをインタラクティブに使いたい場合は、「Advanced」タブで「Stop Sequence」を設定できます。あなたのキャラクターの名前と「>」(または、キャラクター名の後につけるその他の記号)を入力するだけです。今回の例では「勇者武志>」と入力し、Enterを押します。Stop Sequenceを削除したいときは、右の「×」アイコンを押します。
この設定をすることで、Eratoはこの特定のシーケンスに出会うとテキスト生成を停止するようになります。
NovelAIは元来チャットボットとして設計されたものではないので(それはAetherRoomを楽しみにしていてください!)、 Sendを押してもあなたのキャラクターの名前だけを生成して止まってしまうこともあります。
これを防げる(たいていの場合ですが)方法があります。それは「Advanced」タブで、AIに特定のキャラクターの名前で次の行を開始するように指示する「Phrase Bias」を設定するというものです。このとき、名前の前に改行を表す「\n」を付けておきます。
今回の例では、チャットに参加している2人目の登場人物の名前が「エルフ姫」なので、「\nエルフ姫>」と入力します。そうすると、Eratoが「\n」を出力するとすぐに「エルフ姫>」の部分が生成されるようになります。
この動作を有効にするには、「Ensure Completion After Start」チェックボックスをオンにします。また「Unbias When Generated」チェックボックスも必ずオンにしてください。こうすると、モデルはエルフ姫に話させた後、あなたのキャラクターの名前を生成できるようになります。
もし、常にあなたのキャラクターのテキストを入力した後に、もう1人のキャラクターにすぐ話させたい場合は、「Bias」スライダーを「+2」まで上げることもできます。
Stop Sequenceを使っているため、3つめの設定タブで生成の長さを増やしておいたほうがいいでしょう。そうしないと、何度も「Send」を押さないといけなくなってしまう可能性があります。
すべて設定できたら、「Send」を押すとあなたのキャラクターのテキストが生成されます。改行の後、今度はエルフ姫に話させるよう切り替わり、その後、再びあなたが答えられるよう制御が戻されます。
クイックガイドは以上です。このガイドを参考に、弊社の新しいテキスト生成モデル「Llama 3 Erato」を存分に楽しんでみてください。