モデル紹介

2021年6月の発売以来、当社は画期的なストーリーテリングAIモデルなどを数多くリリースしてきました!それぞれのモデルには神話にちなんだ名前が付けられ、手作りのアートワークが添えられています。このページではそのモデルたちのストーリーを紹介します。

現行モデル

Kayra/カイラ

/kaɪ'riə/

現在の最新モデルであるカイラは、NovelAIに対するあらゆる能力的な質問への答えを備えています。130億パラメーターもの知力を持ち、およそ1兆6000億トークンのデータで訓練された彼は、高品質のストーリーテリング、テキストアドベンチャー、インストラクション、散文の拡張、アイテムリストやビデオトランスクリプトのような無数のコーナーケースなど、すべてをこなすことができます。さらにカイラは8,192トークンのコンテキストウィンドウを備えており、その想起力はクリオと同等で、これまでのモデルの4倍です。カイラは2023年7月28日にリリースされ、V1.1アップデートは2023年8月15日でした。カイラのタイトルは同名のテュルク語の創造神から取ったもので、彼のポートレートには「Shoggy/ショギー」として知られる当社のH100 GPUの特別なクラスターへのオマージュを込めたデザインモチーフが追加されています。

Clio/クリオ

/ˈklaɪoʊ/

ShoggyのGPUクラスターで学習させた「一から作り上げた」モデルの第一弾であるクリオは、信じられないほどの量の知識とパワーを軽量なモデルに凝縮したものです。クリオは27億のパラメーターと約1兆6000億のトレーニング用トークンにより、小さいサイズをスピードで補っています。カイラと同じように、8,192トークンのコンテキストウィンドウに加え、スペシャルモジュールを介してテキストアドベンチャー、インストラクション、散文拡張の機能を利用することができます。クリオは2023年5月23日にリリースされました。クリオは、ギリシャ神話に登場する歴史のミューズにちなんで名付けられました。また、H100クラスターでトレーニングを受けたこともあり、Shoggyにインスパイアされたデザインをカイラと共有しています。

レガシーモデル

Krake/クレーク

/kræk/

NovelAIのファインチューンが適用された最大のモデルであるクレークは、EleutherAIのNeo-X 20bモデルを使用し、独自のセンスを備えたストーリーテリング体験を作り出します。クレークは優れた万能選手ですが、生成速度が遅い、2,048トークンのコンテキストウィンドウしかない、モジュールV2との互換性がないなど、いくつかの顕著な制限があります。 クレークに関しては個人的な嗜好を除き、どのような用途にも当社では推奨しておりません。クレークは2022年3月11日にリリースされ、V2のアップデートは2022年4月29日でした。 クレークの名前とデザインモチーフは、スカンジナビア神話に登場する海の怪物、クラーケンからインスピレーションを得ています。

Euterpe/エウテルペ

/juːˈtɜːrpiː/

Fairseqファミリーの13b transformerモデルをベースとしたエウテルペは、NovelAIの歴史において大きな飛躍を意味しています。現在は旧モデルになりましたが、エウテルペはModules V2との互換性、優れた生成速度、2,048トークンのコンテキストウィンドウ、NovelAIのファインチューンへの強いこだわりにより、スポットライトを浴びていた時期には驚異的な存在でした。兄のシグルドとともにカスタムモジュールをサポートするモデルの1人です。エウテルペの試験的リリースは2022年1月9日で、その後1月11日にV1がリリースされ、2月6日にV2に更新されました。エウテルペの名前とデザインは、ギリシャ神話に登場する音楽のミューズに由来しています。

Sigurd/シグルド

/si:'gʊrd/

EleutherAIのGPT-JモデルのNAIファインチューンから生まれたシグルドは、NovelAI史上2番目のモデルです。それでも、6億のパラメーター3億トークンのトレーニング時間、2,048トークンのコンテキストウィンドウを備え、モジュールV2、カスタムモジュール両方をサポートし、もちろんモデルのサイズが小さいため、電光石火の生成速度を誇ります。シグルドの試験的なリリースは2021年6月16日で、彼のアップデートリリースは6月17日、V3リリースは6月28日、V4リリースは11月11日でした。シグルドの名前とデザインは、竜ファフニールを倒したことで有名なゲルマン神話の英雄をモチーフとしています。シグルドのポートレートはクレインによって作成され、モデルのリリース直後に開催されたデザインコンテストで選ばれました。

Genji/ゲンジ

/gən'dʒiː/

エウテルペのファインチューン派生モデルであるゲンジは、日本語のテキストに精通したNovelAIモデルを作成する初期の試みからリリースされた実験的なモデルでした。今やクリオとカイラがゲンジの能力を上回っているため、日本語の生成にゲンジを使用することを現在は推奨しておりません。ゲンジは2022年11月10日にリリースされ、2月6日にV2にアップデートされました。ゲンジの名前とデザインは平安時代の日本の小説「源氏物語」から大まかなヒントを得て作成されたものです。

Snek/スネック

/snɛk/

スネックはエウテルペの派生モデルで、Pythonのコードを書くことに特化したモデルを作ろうとしてリリースされた実験的なモデルです。これらの機能はその後、この分野の他のモデルに取って代わられました。そのため、Pythonコードの生成にスネックを使用することを現在は推奨しておりません。スネックは2022年11月10日に発売されました。スネックの名前とデザインは、プログラミング言語Pythonのロゴに基づいています。

引退モデル

Calliope/カリオペ

/kəˈlaɪ.əpi/

NovelAIの最初のモデル、カリオペがすべての始まりです。俊敏で、27億ものパラメーターを持つものの、今日我々が享受するようになったクオリティ・オブ・ライフに関する微調整や追加機能のほとんどを欠いており、その後、引退モデルとなりました。カリオペは2021年7月16日にNovelAIと共にリリースされました。カリオペの名前とデザインは、ギリシャ神話に登場する雄弁と叙事詩のミューズをモチーフにしています。

モデル選択リストではもう利用できませんが、モデルの重みをGPL-2.0ライセンスの下、こちらのブログ記事で公開しています。https://blog.novelai.net/goodbye-calliope-ec114ea6d025.