モデル紹介
2021年6月の発売以来、当社は画期的なストーリーテリングAIモデルなどを数多くリリースしてきました!それぞれのモデルには神話にちなんだ名前が付けられ、手作りのアートワークが添えられています。このページではそのモデルたちのストーリーを紹介します。
現行モデル
Xialong/夏龍
/ɕjâ.lʊ̌ŋ/
3月31日にリリースされたXialongは、ZhipuAIのGLM-4.6を、NovelAIの改良した物語用データセットでファインチューニングしたモデルです。知識や文章の一貫性を保ちながら、ユーザーの文体によりよく合わせられるようにしています。パラメーター数は3,550億で、NovelAIがこれまでにファインチューニングした中で最大のモデルです。強化学習で訓練されたモデルと異なり、再生成時に異なる展開が出やすく、登場人物の名前のバリエーションも改善されています。
NovelAI上では28,672トークンのコンテキストに加え、8,192トークンのロールオーバーウィンドウを備えています。物語が最大長に達すると28,672トークンまで戻すため、エディターで実際に使えるコンテキストは28,672〜36,864トークンの範囲になります。この仕組みによる最適化で、生成速度を保ちながら、できるだけ多くの文脈を利用できます。
Xialongのテキストアドベンチャーモードでは、ユーザーの入力は指示として送信されます。専用のテキストアドベンチャーモード以外で遊ぶ場合は、>ではなく、{で始めるインストラクションの書式を使ってください。
Xialong(夏龍)は「夏の龍」を意味し、中国発のベースモデルにちなんだ名前です。キャラクターイラストは、ほかのテキスト生成モデルのキャラクターも手がけるチームのAiniが制作しました。
GLM-4.6
GLM-4.6 は、Mixture of Experts(MoE)構成を採用したオープンソースの大規模言語モデルで、パラメータ数は3550億。NovelAI 上では 28,672 トークンのコンテキストに加え、8,192 トークンのロールオーバーウィンドウを備えています。物語が最大長に達すると一度 28,672 に戻す最適化により、実際にエディターで扱えるコンテキストは状況により 28,672〜36,864 トークンの範囲になります。これは既存モデルと比べておよそ4倍のコンテキストに相当します。
現在はチューニング前(untuned)の instruct モデルのため、まれに望ましくない挙動を示すことがありますが、そうしたケースを最小化する設定で提供しています。また、NovelAI 固有の書式(例: ATTG)は明示的にはサポートしていませんが、与えられた行の意図は概ね理解できます。多言語能力も強く、英語・日本語・中国語で高い性能を発揮します。
最初は 2025年9月25日に GLM‑4.5 としてリリースされ、その後 2025年10月1日に GLM‑4.6 へ更新されました。
Erato/エラト
/ɛrˈato/
2024年9月23日にリリースされたEratoは、Llama 3 70B Baseをベースにしたモデルです。Nerdstashの事前学習用データセットから、品質が高く新しい部分を使い、数千億トークンの追加学習を行いました。これには、Kayraをゼロから事前学習した際よりも多くの計算資源を使用しています。さらに、更新した物語用データセットでファインチューニングし、物語を書く用途に合わせて調整しました。
初期段階では独自のNerdstash V2トークナイザーへの置き換えも試しましたが、最終的にはLlama 3のトークナイザーを採用しました。圧縮率が高く、同じコンテキスト内により多くの物語を収められるためです。
Kayra/カイラ
/kaɪrə/
Anlatanが自社開発したカイラは、NovelAIに対するあらゆる能力的な質問への答えを備えています。130億パラメーターもの知力を持ち、およそ1兆6000億トークンのデータで訓練された彼は、高品質のストーリーテリング、テキストアドベンチャー、インストラクション、散文の拡張、アイテムリストやビデオトランスクリプトのような無数のコーナーケースなど、すべてをこなすことができます。さらにカイラは8,192トークンのコンテキストウィンドウを備えており、その想起力はクリオと同等で、これまでのモデルの4倍です。カイラは2023年7月28日にリリースされ、V1.1アップデートは2023年8月15日でした。カイラのタイトルは同名のテュルク語の創造神から取ったもので、彼のポートレートには「Shoggy/ショギー」として知られる当社のH100 GPUの特別なクラスターへのオマージュを込めたデザインモチーフが追加されています。
レガシーモデル
Euterpe/エウテルペ
/juːˈtɜːrpiː/
Fairseqファミリーの13b transformerモデルをベースとしたエウテルペは、NovelAIの歴史において大きな飛躍を意味しています。現在は旧モデルになりましたが、エウテルペはModules V2との互換性、優れた生成速度、2,048トークンのコンテキストウィンドウ、NovelAIのファインチューンへの強いこだわりにより、スポットライトを浴びていた時期には驚異的な存在でした。兄のシグルドとともにカスタムモジュールをサポートするモデルの1人です。エウテルペの試験的リリースは2022年1月9日で、その後1月11日にV1がリリースされ、2月6日にV2に更新されました。エウテルペの名前とデザインは、ギリシャ神話に登場する音楽のミューズに由来しています。
Sigurd/シグルド
/si:‘gʊrd/
EleutherAIのGPT-JモデルのNAIファインチューンから生まれたシグルドは、NovelAI史上2番目のモデルです。それでも、60億のパラメーター、3億トークンのトレーニング時間、2,048トークンのコンテキストウィンドウを備え、モジュールV2、カスタムモジュール両方をサポートし、もちろんモデルのサイズが小さいため、電光石火の生成速度を誇ります。シグルドの試験的なリリースは2021年6月16日で、彼のアップデートリリースは6月17日、V3リリースは6月28日、V4リリースは11月11日でした。シグルドの名前とデザインは、竜ファフニールを倒したことで有名なゲルマン神話の英雄をモチーフとしています。シグルドのポートレートはクレインによって作成され、モデルのリリース直後に開催されたデザインコンテストで選ばれました。
引退モデル
以下のモデルはNovelAIのモデル選択リストからは利用できません。公開されたモデルの重みへのリンクは、各モデルの説明をご覧ください。
Clio/クリオ
/ˈklaɪoʊ/
ShoggyのGPUクラスターで学習させた「一から作り上げた」モデルの第一弾であるクリオは、信じられないほどの量の知識とパワーを軽量なモデルに凝縮したモデルでした。クリオは30億のパラメーターと約1兆6000億のトレーニング用トークンにより、小さいサイズをスピードで補っています。カイラと同じように、8,192トークンのコンテキストウィンドウに加え、スペシャルモジュールを介してテキストアドベンチャー、インストラクション、散文拡張の機能を利用できました。クリオは2023年5月23日にリリースされました。クリオは、ギリシャ神話に登場する歴史のミューズにちなんで名付けられました。また、H100クラスターでトレーニングを受けたこともあり、Shoggyにインスパイアされたデザインをカイラと共有しています。
モデル選択リストからは利用できませんが、モデルの重みをGPL-2.0ライセンス(「以降のバージョン」は含みません)で公開しています。ダウンロード先は公開に関するブログ記事をご覧ください。
Genji/ゲンジ
/gən’dʒiː/
エウテルペのファインチューン派生モデルであるゲンジは、日本語のテキストに精通したNovelAIモデルを作成する初期の試みからリリースされた実験的なモデルでした。今やクリオとカイラがゲンジの能力を上回っているため、日本語の生成にゲンジを使用することを現在は推奨しておりません。ゲンジは2022年11月10日にリリースされ、2月6日にV2にアップデートされました。ゲンジの名前とデザインは平安時代の日本の小説「源氏物語」から大まかなヒントを得て作成されたものです。
モデル選択リストからは利用できませんが、モデルの重みをGPL-3.0ライセンスで公開しています。Hugging Faceのモデルページからダウンロードできます。
Snek/スネック
/snɛk/
スネックはエウテルペの派生モデルで、Pythonのコードを書くことに特化したモデルを作ろうとしてリリースされた実験的なモデルです。これらの機能はその後、この分野の他のモデルに取って代わられました。そのため、Pythonコードの生成にスネックを使用することを現在は推奨しておりません。スネックは2022年11月10日に発売されました。スネックの名前とデザインは、プログラミング言語Pythonのロゴに基づいています。
モデル選択リストからは利用できませんが、モデルの重みをApache-2.0ライセンスで公開しています。Hugging Faceのモデルページからダウンロードできます。
Krake/クレーク
/kreɪk/
かつてNovelAIでファインチューニングした中でも最大級のモデルだったクレークは、EleutherAIのNeo-X 20bモデルを使用し、独自のセンスを備えたストーリーテリング体験を提供していました。クレークは優れた万能選手ですが、生成速度が遅い、2,048トークンのコンテキストウィンドウしかない、モジュールV2との互換性がないなど、いくつかの顕著な制限があります。 クレークに関しては個人的な嗜好を除き、どのような用途にも当社では推奨しておりません。クレークは2022年3月11日にリリースされ、V2のアップデートは2022年4月29日でした。 クレークの名前とデザインモチーフは、スカンジナビア神話に登場する海の怪物、クラーケンからインスピレーションを得ています。
モデル選択リストからは利用できませんが、モデルの重みをGPL-3.0ライセンスで公開しています。ダウンロード先は公開に関するブログ記事をご覧ください。
Calliope/カリオペ
/kəˈlaɪ.əpi/
NovelAIの最初のモデル、カリオペがすべての始まりです。俊敏で、27億ものパラメーターを持つものの、今日我々が享受するようになったクオリティ・オブ・ライフに関する微調整や追加機能のほとんどを欠いており、その後、引退モデルとなりました。カリオペは2021年7月16日にNovelAIと共にリリースされました。カリオペの名前とデザインは、ギリシャ神話に登場する雄弁と叙事詩のミューズをモチーフにしています。
モデル選択リストではもう利用できませんが、モデルの重みをGPL-2.0ライセンスの下、こちらのブログ記事で公開しています。https://blog.novelai.net/goodbye-calliope-ec114ea6d025.